調子が悪くなって来院する患者さんにお話を伺うと、「このところ調子がよかったので薬を使っていなかった」とか、「薬を使い忘れる日が多かった」という声をよく聞きます。確かに、咳や喘鳴など症状がなければ、“治った”と思いがちです。でも、そうではないというのが、喘息の難しいところ。毎日使う薬をきちんと使っていないというのは、治療が不完全になっていたということです。
喘息というのは「気道の炎症」によって起こる病気です。この「炎症」というのは、火事にたとえることができます。咳などの症状がひどいときは、気道が赤く燃えているようなもの。このときには「消火」、すなわち炎症をおさえる治療が必要です。問題は症状が落ち着いているときです。落ち着いた時期があっても、寒さや乾燥、風邪などをきっかけに再び症状が起きてしまうのは、火が完全に消火されたわけではなく、くすぶっているのです。気道は身体の内部にあるので目には見えませんし、症状がなければなおさら火種が残っていたなんて考えにくいと思います。でも、火種が残っている限り、再び火事が起こる可能性があるわけです。
調子が悪くなって来院する患者さんにお話を伺うと、「このところ調子がよかったので薬を使っていなかった」とか、「薬を使い忘れる日が多かった」という声をよく聞きます。確かに、咳や喘鳴など症状がなければ、“治った”と思いがちです。でも、そうではないというのが、喘息の難しいところ。毎日使う薬をきちんと使っていないというのは、治療が不完全になっていたということです。
喘息というのは「気道の炎症」によって起こる病気です。この「炎症」というのは、火事にたとえることができます。咳などの症状がひどいときは、気道が赤く燃えているようなもの。このときには「消火」、すなわち炎症をおさえる治療が必要です。問題は症状が落ち着いているときです。落ち着いた時期があっても、寒さや乾燥、風邪などをきっかけに再び症状が起きてしまうのは、火が完全に消火されたわけではなく、くすぶっているのです。気道は身体の内部にあるので目には見えませんし、症状がなければなおさら火種が残っていたなんて考えにくいと思います。でも、火種が残っている限り、再び火事が起こる可能性があるわけです。