さまざまな喘息
VARIOUS ASTHMA
さまざまな喘息の種類と原因
アレルゲンと喘息
喘息のなかで、特定のアレルゲンが引き金となって症状がおこるものを「アトピー型喘息」と呼びます。
アトピー型喘息の方は、環境整備をするなど、アレルゲンを遠ざけることが大切です。
気象と喘息
喘息は天気や気圧の変化に影響を受けやすく、気候が安定している真夏や真冬よりも春・秋の季節の変わり⽬に症状がおこりやすくなります。
また、台⾵が近づいている時や、寒冷前線が通過する時などにもおこりやすくなります。
気温の変化に合わせて服装を調節したり、冬には室内の保湿に注意したり、マスクを着⽤するなど⼼がけましょう。
薬と喘息
アスピリンやアスピリンと同じ作用のある薬によっておこる喘息を「アスピリン喘息」といい、成人喘息の約10%がアスピリン喘息と言われています。
アスピリンと同じ作用がある薬には、非ステロイド性消炎鎮痛薬があり、解熱剤や鎮痛剤、風邪薬、痛み止めの湿布や塗り薬などに入っている場合があります。
職業と喘息
職場であつかう物質を吸⼊することにより発症する喘息を「職業性喘息」といいます。
動物をあつかう⽅やパン職⼈、製麺業、薬剤師などさまざまな職業でみられます。
運動と喘息
運動することでおこる喘息を「運動誘発性喘息」といいます。
運動することで呼吸が多くなり冷たく乾燥した空気をたくさん吸い込むため、気道が冷やされ乾燥して、気道の状態が変化する結果、症状がおこると考えられています。
マスクの着用や運動前にウォーミングアップをしたり、増悪治療薬を吸入しておくと予防になります。
妊娠と喘息
喘息であっても、妊娠・出産は可能です。妊娠による喘息の変化は、「良くなる」、「変わらない」、「悪化する」ケースが、それぞれ同じくらいの割合となっています。
悪化した方の中には、妊娠中の薬物使用への不安から、薬を中止してしまっている場合が少なからずあるため、自己判断で薬を中止せず、主治医と相談して妊娠中もしっかり喘息管理を行うことが大切です。
喘息と合併しやすい病気
喘息は、他のアレルギーが関係した病気や、気管⽀とつながっている⿐や副⿐腔の病気の合併が多いことが分かっています。
アレルギー性⿐炎
喘息に合併するアレルギー疾患のなかでも多いのがアレルギー性⿐炎で、⼩児で約5割、成⼈で約6割の⽅が併発しています。
喘息では下気道(気管、気管⽀)、アレルギー性⿐炎では上気道(⿐腔、咽頭など)の粘膜に炎症がおこっており、それぞれに薬物治療を⾏います。
副⿐腔炎(蓄膿)
⿐のまわりにある⾻に囲まれた空洞、副⿐腔に炎症がおこり、⿐汁や痛みが現れる病気です。
レントゲンでみると、喘息の⽅の40〜60%に副⿐腔の異常がみられるといわれています。
アトピー性⽪膚炎
乳幼児期に発症することが多く、よくなったり、悪くなったりをくり返しながら⻑期間続く⽪膚炎で、症状はかゆみのある湿疹が中⼼です。
特にアトピー型喘息の⽅で多く合併がみられます。
喘息(ぜんそく)と似た症状の病気
咳や痰が出る病気は喘息だけとは限りません。喘息とまぎらわしい病気は多いので、医師が判別しやすいよう、⾃分の症状をしっかりと把握しておくことが⼤切です。
咳喘息
痰やゼーゼー、ヒューヒューといった喘鳴や呼吸困難がなく、咳だけが⻑く続く病気です。
咳は夜中から明け⽅に出やすいのが特徴です。
アトピー咳嗽
咳喘息と同じく、痰や喘鳴、呼吸困難がなく咳が⻑く続く病気です。
咳喘息と違って気管⽀拡張薬は効果がありません。
COPD(慢性閉塞性肺疾患)
気道の炎症や、肺胞という肺の中の袋状の組織が破壊されることが原因で、呼吸が⼗分にできなくなる病気です。
主な原因は喫煙と考えられています。安静時にも症状がおこる喘息と異なり、COPDは体を動かした時に息苦しくなります。喫煙による慢性気管⽀炎や肺気腫がCOPDにあてはまります。
百⽇咳
「百⽇咳菌」の感染によって、激しい咳が1ヶ⽉以上も続く病気です。
治療には抗菌薬を⽤います。
感染後咳嗽
⾵邪をひいたあとに咳だけが⻑く続くものです。
根本的な治療はないので、⾃然に治るのを待つか、咳⽌め薬を⽤います。