喘息の治療法
METHOD OF TREATMENT
喘息治療で大切なこと
「症状が起こらないように毎日行う治療」と
「症状や増悪が起きた時に行う治療」
喘息患者さんの気道には、慢性の炎症が起きています。症状がないときでも気道の炎症は続いており、ホコリ、ダニなどのアレルゲンやタバコなどの刺激、ストレスなどが加わると、症状が現れてしまいます。ですから、症状が起きた時だけ治療をしても⼗分ではないのです。
こうしたことから、喘息の治療としては「症状が起こらないように毎⽇行う治療」が基本です。
症状が起こらないように毎日行う治療
症状が起こらないようにするには、慢性の気道の炎症を抑えることと、長時間にわたって気道を拡げることが重要です。そのためには、薬物治療を毎⽇継続するのと同時に、症状のひき⾦となる刺激やアレルゲンを避けることも⼤切です。
症状や増悪が起きた時に行う治療
⼀⽅、症状が起きた時は、それをしずめることが最優先なので、狭くなった気道をすみやかに広げる薬を使います。
喘息治療のゴールを⽬指そう
喘息治療のゴールは、増悪のときの症状をしずめることではありません。
「増悪がおこらないようになり、健康な⼈と変わらない⽣活を送ること」が喘息治療のゴールです。
喘息コントロールの評価
喘息のコントロール状態は、下の表に基づいて評価されます。
「コントロール不⼗分」または「コントロール不良」となれば、治療を強める必要があります。
「コントロール良好」を⽬指して、治療を継続しましょう。
| コントロール良好 (すべての項目が該当) |
コントロール不十分 (いずれかの項目が該当) |
コントロール不良 | |
|---|---|---|---|
| 喘息症状 (日中および夜間) |
なし | 週1回以上 | コントロール不十分の 項目が 3つ以上当てはまる |
| 増悪治療薬の使用 | なし | 週1回以上 | |
| 運動を含む活動制限 | なし | あり | |
| 呼吸機能 (FEV1およびPEF) |
予測値あるいは自己 最良値の80%以上 |
予測値あるいは自己 最良値の80%未満 |
|
| PEFの日(週)内変動 | 20%未満※1 | 20%以上 | |
| 増悪 (予定外受診、救急受診、入院) |
なし | 年に1回以上 | 月に1回以上※2 |
- ※1︓1⽇2回測定による⽇内変動の正常上限は8%である。
- ※2︓増悪が⽉に1回以上あれば他の項⽬が該当しなくてもコントロール不良と評価する。
喘息予防・管理ガイドライン2024
治療しないとどうなる?
増悪をくり返して悪循環に
毎⽇の気道の炎症治療をおこたると、気道がますます敏感になり、増悪(発作と呼ばれることもあります)をくり返すという悪循環におちいります。
増悪をくり返すうちに気道壁が厚くなり、気道が狭くなります。これを「気道のリモデリング」といい、気道のリモデリングは喘息の難治化につながります。